イライラを落ち着かせてくれるのが抑肝散【鎮静作用が期待】

漢方薬で精神を安定させる

看護師

注意点を知って正しく服用

最近、認知症外来でよく処方されるようになってきた「抑肝散」は、昔から医療現場で使用されてきた漢方薬です。この薬が信頼されている要因はいくつかありますが、主なものとして、「小児用としても使用可能であること」と「即効性があること」が挙げられます。抑肝散は以前から小児の夜泣きや癇癪に効果があるとして使用されており、安全性が高く、効果が高いことが知られています。また、漢方薬と言えば、長期間飲み続けないと効果が出ないと思われがちですが、この薬は即効性が認められており、早い人で数週間で効果が現れます。元々、認知症患者の多動や衝動的行動を抑制するために使用されてきましたが、近年、うつ病などの精神疾患にも効果があることがわかり、注目されるようになりました。抑肝散を処方してもらうには、精神科や心療内科を受診し、適切な診断と治療を受けて、医師の指導の下で処方してもらう必要があります。費用は病院によって差がありますが、精神疾患の診断が付けば保険適応となるので、一回の薬代が2000〜5000円程度で済む場合が多いようです。症状によって薬の量が異なったり、他の薬と一緒に処方されたりする場合もあるため、医師の指導を守って正しく服用することが大切です。ストレス軽減や精神安定の効果が期待される「抑肝散」ですが、服用の際はいくつかの点に注意する必要があります。特に、初めて服用する人は、抑肝散の特徴を知っておき、不安な点があれば事前に医師に相談して飲み始めることをおすすめします。抑肝散の副作用としては、食欲不振や下痢などの消化器系の症状がありますが、特に注意が必要なのが「低カリウム血症」という副作用です。文字通り、血中のカリウムが減少する症状で、進行すると神経に異常が生じ、手足がしびれたり動かなくなったりするという症状が現れます。医師は、低カリウム血症に陥らない程度の量を処方すると考えられますが、服用する前に、こういった副作用があることも知っておく必要があります。抑肝散の服用を始める前に知っておきたいことの一つに、「薬が飲みにくく、飲み忘れることが多い」という点が挙げられます。漢方薬は粉状になって一包ずつ包装されているのが一般的ですが、通常の薬よりも量が多く飲みにくいのが特徴です。また、食前か食間のどちらかに服用するので、飲み忘れたり、前回いつ飲んだかわからなくなったりする人が多くいます。特に、認知症や精神疾患の患者だと、薬の管理を上手にできない場合が多いので、家族が管理するなどしてサポートしてあげることが大切です。

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